【ハンガーレール】
部品の組み合わせ(拾い出し)方法を解説
「ハンガーレール シリーズ」は、主に工場・倉庫の大きくて重い扉を吊るして可動したり、製造工場で作業ツールや半製品を吊るすための製品で、「レール」や「吊り車」などで構成されています。
多彩なラインアップを誇る一方で、かねてよりお客様から、「部品の組み合わせが分かりにくい・どれを選択したらいいか教えて欲しい」といった声も寄せられていました。今回はそんなハンガーレール部品の組み合わせ方法(拾い出し方法)を分かりやすく解説します!
(公開:2025年10月9日)
【 目 次 】
■ダイケン ハンガーレール シリーズとは
主に、工場などの大きな重い扉を吊るして可動するための「ハンガーレール部品」と、製造工場・物流倉庫などで、工具や半製品を吊り下げ移動するための「マテハン用部品」があります。
ハンガーレール部品の組み合わせは、「吊り車(複車・単車)」、吊り車の軌道となる「ハンガーレール」、ハンガーレールを天井や壁に固定する「受(ブラケット)」などで構成します。レールの材質は、スチール・ステンレス・アルミ製があります。
〈取り付けイメージ〉
●組み合わせ例を動画で確認↓
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■【ハンガーレール部品】部品選定の主な流れ
主な部品選定フローは以下の図を参考にしてください。設置環境や吊るす扉の質量が事前に分かっていると選定しやすいです。
■【ハンガーレール部品】組み合わせ方法(拾い出し方法)
ハンガーレール部品の組み合わせ方法(拾い出し方法)の一例をご紹介します。※扉質量・仕様、設置条件等によって部品構成は変わります。
①〈鉄製扉(70kg以下)/片引き/天井付け/直線レール1600mm〉の場合
この条件での部品明細と納まり図は以下をご確認ください。
●片引き:部品明細(一例)
●片引き:納まり図(一例)
【ポイント】
・1600mm の間口に納める場合、標準規格 L1820mm のハンガーレールを1本選択。現場などで L1600mm に切断してください。
・位置には「受(うけ)」で固定します。※「受・継受」は「500mmピッチ以内」で取り付けてください。
・受ピッチ間の「ピッチ間荷重」にも注意します。※スチール2号ハンガーレールのピッチ間荷重は「35kg」。
・レールと受(ブラケット)の固定は「点溶接」が一般的です。
②〈鉄製扉(70kg以下)/両引き分け/天井付け/直線レール3200mm〉の場合
この条件での部品明細と納まり図は以下をご確認ください。
●両引き分け:部品明細(一例)
●両引き分け:納まり図(一例)
【ポイント】
・3200mm の間口に納める場合、標準規格 L1820mm のハンガーレール2本を選択。現場などで L1600mm に切断してください。
・レール同士の連結や両引き分け扉の中心には「継受(つぎうけ)」を用います。その他の位置には「受(うけ)」で固定します。※「受・継受」は「500mmピッチ以内」で取り付けてください。
・受ピッチ間の「ピッチ間荷重」にも注意します。※スチール2号ハンガーレールのピッチ間荷重は「35kg」。
・レールと受(ブラケット)の固定は「点溶接」が一般的です。
▼ドアハンガーのよくあるお問い合わせを公開中▼
■【ハンガーレール】部品の組み合わせ(拾い出し)の方法を解説 まとめ
設置現場や扉質量が分かっている場合は「【ハンガーレール部品】部品選定の主な流れ」から部品の選定を行なってください。具体的な部品の選定数は「【ハンガーレール部品】組み合わせ方法(拾い出し方法)」を参考にしてください。その他、不明点は「よくあるお問い合わせ」を参考にしてください。
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