ダイケンのフリークレーン(XY移動クレーン)を徹底解説!軽量物の搬送に最適
フリークレーンとは、工場や倉庫内での搬送をアシストし作業効率を向上させる手動式レールシステムです。十字方向へ移動させることができるため、「XY移動クレーン」と呼ばれることもあります。
ダイケンは、工場や倉庫などの大きな扉を吊るす”ドアハンガー部品”や、治工具の吊り下げ移動を可能にする”マテハン用部品”など、「ハンガーレールシリーズ」を展開しており、そのノウハウを活かして軽く高精度な操作性のフリークレーンを開発しました。
こちらの記事では、ダイケン フリークレーン〈MTF型〉の主な特長と設置するメリット、活用方法について解説します。
(公開:2024年4月11日)
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【 目 次 】
1.ダイケン フリークレーン〈MTF型〉が選ばれる理由
1-1. 軽くスムーズな操作性
アルミレール(走行レール・中央レール)と樹脂製の吊車の採用により、片手でも扱いやすい軽くスムーズな操作性を実現。作業者にかかる負荷を大幅に軽減します。作業効率アップや時短につながるため、生産ライン全体の省力化にも貢献します。
フリークレーン 使用例
1-2. 100kgまでの軽量物搬送に特化
ダイケンのフリークレーン MTF型は、耐荷重が100kgまでの軽量物対応の手動搬送レールシステムです。そのため、軽量物の移載や搬送を効率的に行いたい場合にオーバースペックとならずコストをおさえられるメリットもあります。
さらに、クレーン等安全規則によるメンテナンスも不要です。
※レールピッチにより、耐荷重の設定が変わります。(詳細はこちら)
1-3. 吊具のフレキシブルな動きを実現
治工具等の吊り下げ物に傾きが生じても、フレキシブル仕様吊車が均等に荷重を受けるため、重心が安定する設計。スムーズに動き、中央レールの引っ掛かりが少なく、動きに安定感があります。
1-4. 現場ニーズに合わせて選べる取付け方法
躯体への取付けは、「H鋼用のブラケット」か、「ボルト・ナット固定用のブラケット」の2種類から選択可能。H鋼以外の躯体にもボルト・ナットで固定が可能なため、システム構築できる環境の対象範囲が広い点が特長です。
2.ダイケン フリークレーン〈MTF型〉 納まり例
設置納まり例
耐荷重について
吊り下げ物の耐荷重は、設置する走行レールピッチ・ブラケットピッチにより異なります。
以下の表よりご確認ください。
※ピッチが異なる場合、広い方の耐荷重として下さい。
※1)4mを超えるレールは受注生産。
クレーン等安全規則によるメンテナンス不要
本製品は、耐荷重が0.1tのため、クレーン等安全規則によるメンテナンスは不要です。
クレーン等安全規則:0.5t以上のクレーンを設置した場合は、日常・月例・年次点検が必要になります。
※ボルトの緩み確認等のメンテナンスは行ってください。
3.ダイケン フリークレーン〈MTF型〉 選定手順
①躯体への取付け方法を選ぶ
②想定するレイアウトと吊り下げ物の荷重設定により、レールの長さとブラケットの設置数を計算する
③必要に応じて、ケーブル取付部品や安全対策部品を選択
ケーブル取付部品を用いることで、電動工具の配線が可能
既存の当社製ツール単車・複車へケーブル取付部品を取付けることで、簡単にケーブルの配線ができます。
吊り下げ物の落下防止に
レールに想定以上の負荷がかかった場合でも、レールの落下を防止するセーフティ金具(型式:MTF-SK)もラインアップしています。
4.ダイケン フリークレーン〈MTF型〉 活用例
設置方法や規模は一例です
フリークレーンは自動車製造工場や、整備工場での作業、倉庫内での軽量物の荷役搬送など、様々な現場で活用されています。特に一定の場所を行き来する移載作業や、ツールなどを用いて作業する現場などでその効果を発揮します。
電力工具(ホイスト)やエアツールを吊るすなど、様々な用途で活用可能です。
●製品の周囲を行き来する作業に
●必要な工具を吊り下げ、足元スペースを確保したい時に
〈ほかにもこんな使い方も〉
●照明を必要に応じて移動させ使用したい時に
5.ダイケンのフリークレーン(XY移動クレーン)を徹底解説!特長や活用法を紹介 まとめ
フリークレーンとは、工場や倉庫内での搬送をアシストし作業効率を向上させる手動式レールシステムです。十字方向へ移動させることができるため、「XY移動クレーン」と呼ばれることもあります。
ダイケンのフリークレーン MTF型が選ばれる理由は、以下の通りです。
■軽くスムーズな操作性
■100kgまでの軽量物搬送に特化
■吊具のフレキシブルな動きを実現
■現場ニーズに合わせて選べる設置方法
本製品は耐荷重が0.1tのため、クレーン等安全規則によるメンテナンスが不要です。
MTF型は自動車製造工場や、整備工場での作業、倉庫内での軽量物の荷役搬送など、様々で現場で活用できます。特に一定の場所を行き来する移載作業や、移載作業や、ツールなどを用いて作業する現場などでその効果を発揮します。
工場での作業をサポートし、生産性向上に貢献するダイケンのレールシステム「フリークレーン MTF型」を是非、ご検討ください。
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